ある製造業のクライアントから「会社の紹介ページを作りたい。ただし予算は最小限で」というご相談を受けました。要件はシンプルで、会社概要・事業内容・問い合わせフォームの3ページ程度。事業として制作会社にお願いするほどでもないが、自分が手作業でゼロから書くのも稼働がもったいない、というレベル感です。

そこで試してみたのが、Anthropic 社が提供する Claude Code — AI アシスタント Claude をコマンドライン/IDE 上で動かせるコーディング支援ツールです。「コードを書く」というより「コードを書くチームメイトと会話する」感覚に近く、特に WordPress や HTML/CSS のように構造が明確な仕事で力を発揮します。

ベースは WordPress + 国産テーマ「unitone」。Claude Code に対して「会社紹介ページのヒーローセクションを作って、背景は地元の風景写真、見出しは2行で『◯◯社のものづくり』、サブテキストは『創業◯◯年〜』」というような自然言語の指示を出すと、ブロックエディタ向けのマークアップが数秒で返ってきます。微調整も「サブテキストを左寄せにして」「ボタンを2つにして1つは外部リンクに」のように追加プロンプトで進められます。

  • パターン生成の速さ:手で書けば30分かかるブロックマークアップが、対話5往復で完成。
  • レビューの同時実行:生成と並行して「アクセシビリティ的に問題ないか」「モバイル対応は」も指摘してくれる。
  • 調査の代行:「unitone でこのレイアウトを作るブロックは?」のような技術調査も自動で走らせてくれる。
  • 固有業務の文脈(業界用語、社内ルール)は明示的にプロンプトに含めないと拾ってくれない。
  • 「センスの良いコピー」は人間のレビューが必須。AIの出すコピーは無難すぎて記憶に残らない傾向。
  • クライアントの「なんとなく伝わる雰囲気」を読み取る部分は、こちら(IT支援者)が翻訳して渡す必要がある。

結果として、ゼロから手作業で書くと2〜3日かかる規模のサイトが、半日強で形になりました。ただし、これは「AIに任せれば自動で全部やってくれる」ことを意味しません。むしろ「何を作るべきか」「どこに価値を置くべきか」を翻訳し、AI に的確に指示できる人材の必要性が高まっています。

ITコーディネータとしては、こうしたツールを使いこなして中小企業の制作コストを大幅に下げつつ、人にしかできない判断(メッセージ設計、UX、信頼関係構築)に集中する動き方が、これからの標準になりそうです。

本コラムは一部文章の作成過程で生成AIを利用し、内容を確認したうえで公開しています。